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ブログ 予算会計を学ぶ 第1644回 「金曜日テーマ:予算実務のポイント


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本日のINDEX
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1.「金曜日テーマ:予算実務のポイント」

<曜日別配信内容>

月曜日:予算会計クイズ 
火曜日:『企業予算編成マニュアル』解説
水曜日:業績予想の修正理由一覧
木曜日:予算実務知識Q&A
金曜日:予算実務のポイント


2.編集後記  


ほっと川柳

「 感謝が
   ボーナスになり
    チーム力up!
 」


最近は多くのベンチャー企業の
経営層の方とお会いする機会が多い。

最近「これぞ本物のベンチャーだな~」と感動したので
メルマガ読者の皆様にもご紹介させていただきます。


Fringe81 株式会社(マザーズ)が開発した
「unipos」というサービスです。



・・・編集後記・・・

――――――――――――――――――――――――――――――――――
1.「金曜日テーマ:予算実務のポイント」
――――――――――――――――――――――――――――――――――

予算実務のポイント

「予算会計物語」<2.予算会計編>
第3話(その6) 事業部制からホールディングス制へ移行した場合の
予算PL制度の構築


会計人は、「制度会計」を卒業して、「管理会計」に進んで行き、
「経営者の真の右腕」になってゆくべきと考えている。

でも、経営者は会計人に対して、こう言う。

「俺にわかるように一言で説明してくれ!」

会計に精通はしていない経営者に
簡潔明瞭に説明するためには、よほど
本質を理解していなければ説明できない。

そこで、半分エンジョイしながら読める様に
会話形式の「予算会計物語」を執筆して
ゆこうと考えております。


構成は下記3つから成っています。

1.実績会計編
  第1話 借方・貸方って何?
  第2話 財務諸表って何?
  第3話 何故、財務諸表を作成するのか?

  
2.予算会計編

  第1話 『何故、予算が必要なのか?』
  第2話(その1) 『目標予算はどの様に決めるか?』
           :中期経営計画とは
第2話(その2) 『目標予算はどの様に決めるか?』
   :ROEとは

  第2話(その3) 『目標予算はどの様に決めるか?』
           :目標ROEに基づく目標利益の計算
  第2話(その4) 『目標予算はどの様に決めるか?』
           :目標ROEに基づく中期経営目標の
            目標利益の計算

  第2話(その5) 『目標予算はどの様に決めるか?』
          :目標利益から事業計画への展開(その1)

  第2話(その6) 『目標予算はどの様に決めるか?』
           :目標利益から事業計画への展開(その2)

  第2話(その7) 『目標予算はどの様に決めるか?』
           :目標利益から事業計画への展開(その3)

 第2話(その8) 『目標予算はどの様に決めるか?』
           :目標利益から事業計画への展開(その4)
 
  第3話(その1) 『次期予算作成』:次期予算編成方針の作成

  第3話(その2) 『次期予算作成』:職能別組織の場合の予算PL制度の構築

  第3話(その3) 『次期予算作成』:コストセンターをプロフィットセンター化した
           場合の予算PL制度の構築

  第3話(その4) 前期比較から予算比較へ

  第3話(その5) 『次期予算作成』:職能的組織から事業部制へ移行した 
           場合の予算PL制度の構築

  第3話(その6) 事業部制からホールディングス制へ移行した場合の
           予算PL制度の構築


3.予算改革編


本日は
「2.予算会計編」の
第3話(その6) 『次期予算作成』:事業部制からホールディングス制へ移行した
場合の連結予算PL制度の構築になります。

(登場人物)

田辺社長(2代目)

鈴木 経理部長

高橋 経理課長

鬼塚さん(ベテラン経理)

見田さん(新人経理)

会計士 児玉


~前週からのつづき~


第3話(その6) 『次期予算作成』:事業部制からホールディングス制へ移行した
場合の連結予算PL制度の構築


高橋課長

「最近は上場会社でもホールディングス制をとる会社が多いですが、
 その理由は何ですか?」

会計士 児玉

「 いくつか理由があると思います。 

  一点目は『ドラスティックに迅速な経営意思決定ができる』点です。

  例えば、会社の中に赤字の部門があっても、中々その部門をたたむことや
  事業譲渡するという経営決断はなかなか取りづらい訳です。
  でも事業が分社化すれば、ホールディングスが株主になり、事業会社は
  黒字化が必須になり、それが出来なければ、経営者の交代や株式の譲渡と
   いったドラスティックな経営意思決定が取りやすくなります。
  また、ホールディングスが持続的成長のためにシナジー効果のある他の会社の株式を
  取得し、連結子会社化する戦略も取りやすくなります。

  二点目は『柔軟な人事制度を採用できる』点です。

  一つの会社に小売事業とコンサル事業があった時に、新たな人材を中途採用する場合
  2つの事業で給与体系が違うので会社内の公平な人事制度が歪められてしまい、社内
  コンフリクトが生じるリスクがあります。
  もし、2つの事業がそれぞれ別の会社になれば、違う人事制度が採用できることに
  なり、グループ全体の効率的な経営を促進できます。

  三点目は『経営承継』の点です。
 
  会社内に経営層が育成されてゆかなければ、経営承継は実現してゆきませんし、
  会社の継続性も失われることになります。
  経営能力は実際に経営をした経験がなければ育成されません。
  そういう意味でも事業会社の経営を行わせて、将来の社長候補にしてゆくという
  仕組みは重要になります。
  いかがでしょうか?」

高橋経理課長

「よくわかりました。」

田辺社長

「うちの会社もホールディングスにしたいな~」

会計士児玉

「田辺社長、その方向性はとてもいいと思います。
 でも、段階を踏んで進まないと、社員の方がついてこれなくなり、
 かえって非効率になる場合がありますので。」

田辺社長

「確かにそれはそうだな」

高橋課長

「児玉さん。ホールディングスになると、予算制度はどう変わるのですか?」

会計士 児玉

「はい。それでは事業部制からホールディングス制に移行した場合の連結予算制度を
 見て行きましょう。

A製品事業部が分社化(株式会社 AAA)されると、前後で予算損益計算書は
下記の様に変わります。

(分社化前)

  部門別予算損益計算書

部門:A製品事業部

予算科目    予算額  
    
売上高      100
売上原価     42
粗利益       58
販売費       8     
管理費       16
社内サービス費 16
営業利益     18


(分社化後)

予算損益計算書

会社名:株式会社AAA

予算科目    予算額  
    
売上高      100
売上原価     42
粗利益       58
販売費       8     
管理費      16
連結会社間取引
:サービス費   16
営業利益     18

B製品事業部が分社化(株式会社 BBB)されると、前後で予算損益計算書は
下記の様に変わります。

(分社化前)

部門別予算損益計算書

部門:B製品事業部

予算科目    予算額  
    
売上高      200
売上原価     94
粗利益      106
販売費       18     
管理費       28
社内サービス費 28
営業利益     32

(分社化後)

   予算損益計算書

会社名:株式会社BBB

予算科目    予算額  
    
売上高      200
売上原価     94
粗利益      106
販売費       18     
管理費       28
連結会社間取引
:サービス費   28
営業利益     32

管理部が分社化して、株式会社ABCホールディングス(HD)になった場合
前後で予算損益計算書は下記の様に変わります。

(分社化前)

   部門別予算損益計算書

部門:管理部

予算科目    予算額
社内サービス
売上高       44
管理費       34
営業利益     10

(分社化後)

   予算損益計算書

会社名:株式会社ABCHD

予算科目    予算額

連結会社間取引
サービス売上高  44
管理費        34
営業利益      10



全体の予算は分社化前と後で下記の様に変わります。

(分社化前)

        予算損益計算書(全社)
          
予算科目   A製品 B製品 管理部 調整  全社
         事業部 事業部
    
売上高      100    200            300
社内サービス           
売上高                 44  △44    -
売上原価     42    94             136
粗利益      58    106   44  △44   164
販売費       8     18             26
管理費      16      28  34         78
社内サービス費 16     2   8   △44    -
営業利益     18     32  10         60


(分社化後)

        連結予算損益計算書(連結グループ)
          
予算科目  株式会社 株式会社 株式会社 連結  連結
          AAA   BBB   ABCHD  調整
    
売上高      100    200              300
連結会社間取引           
:サービス売上高            44     △44   -
売上原価     42     94              136
粗利益       58     106   44     △44 164
販売費       8      18               26
管理費      16      28   34          78
連結会社間取引
:サービス費   16      28          △44  -
営業利益     18     32    10         60


いかがでしょうか? 」

高橋課長

「単体予算の事業部制と連結予算のホールディングス制の関係が
 非常によくわかりました。ありがとうございます。」

会計士児玉

「それは良かったです。
 それでは今日はここまでにしましょう」

                            以 上



―――――――――――――――――――――――――――――――――――
2.「編集後記」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――


ほっと川柳

「 感謝が
   ボーナスになり
    チーム力up!
 」


最近は多くのベンチャー企業の
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会社と社員の間はとかく権利・義務の関係になりがちで
そこから感謝が生まれるケースは少ない。

人事部門の責任者の方からも若手社員の離脱リスクが
高まっているというお話をよく聞く。

会社の仲間から「ありがとう」というメッセージが来て、
おまけにボーナスももらえたら、感動するし、チーム力は
上がるだろう。

従来にはない人事評価制度としてとても興味深い。

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プロフィール

公認会計士・税理士 児玉厚

Author:公認会計士・税理士 児玉厚
-----------------------------------

はじめまして、児玉厚と申します。

私は、「予算会計」という新たな学問分野があっても良いのではないかと思っています。みなさんと一緒に、良い意味での「キャッチボール」をしながら、「予算会計」という分野を創っていければと思っています。


【自己紹介】
児 玉 厚(公認会計士・税理士)

<略歴> 

商社財務部の経理マン、
    監査法人の会計監査人、
         そして企業経営者に



昭和57年埼玉大学経済学部卒業。

神鋼商事㈱財務部、東陽監査法人を経て、
ゼロから起業を決意し、現在は、(株)スリー
・シー・コンサルティング
 代表取締役。


「決算報告エクスプレス・宝決算Ⅹプレス
(開示決算自動化システム)」<特許取得>

どれかひとつの立場に偏らず、全てを歩んできたからこそ見出すことができた「本質」を、みなさんにお伝えし、共有し、新しい時代における経理部の形、会計の世界を創造したいと真剣に考えています。


<主要著書>
『会社法決算書完全作成ガイド』
『開示決算ガイドブック』
『企業予算編成マニュアル』(清文社)
『有価証券報告書完全作成ガイド』(清文社)
『予算会計』(清文社)
 NEW!『<改定増補>予算会計』(清文社)

お知らせ
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