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ブログ 予算会計を学ぶ 第1632回 「水曜日テーマ:業績予想修正一覧282」

昨日はインターネットのトラブルで配信できずに
申し訳ありません。

一日遅れになりますが、

ブログ 予算会計を学ぶ をお届けします。

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本日のINDEX
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1.「水曜日テーマ:業績予想修正一覧NO.282」

<曜日別配信内容>
月曜日:予算会計クイズ 
火曜日:『企業予算編成マニュアル』解説
水曜日:業績予想の修正理由一覧
木曜日:予算実務知識Q&A
金曜日:予算実務のポイント

2.編集後記  


<ほっと川柳>

有報は
  社長の資質
   問う秤(はかり)



7月3日の日経新聞の記事に
かなり強烈な見出しが掲げられた。

有価証券報告書トップ自ら発信
金融庁、情報拡充へ指針 優位性やリスク分析



・・・編集後記


――――――――――――――――――――――――――――――――――
1.「水曜日テーマ:業績予想修正一覧NO.282」
――――――――――――――――――――――――――――――――――

「業績予想修正理由一覧NO.282」(累計2,820社)



1 電気機器< JQS>(3月決算)[取締役]

<通期予想修正>

・わが国経済が緩やかな回復基調にあり、設備投資や企業収益が上向く中、電源機器分野、
カスタム応用機器分野が堅調に推移したこと(+)

上記より、売上高及び各利益上方修正。


2 情報通信業< 東一>(3月決算)[専務取締役管理本部長]

<通期予想修正>

・金属熱処理加工事業は、主力取引業界である自動車関連需要の受注が好調に推移し、
産業工作機械関連需要の受注及び建設機械関連需要の受注も増加し、全体的に受注
増加傾向にあること(+)

・経費面では電気料金を削減し、生産性の向上及び人件費、諸経費削減に努めたこと(+)

上記より、売上高及び各利益上方修正。


3 食料品< JQS>(3月決算)[常務取締役経営管理本部長]

<通期予想修正>

・百貨店、通販の売上が当初計画を下回ったこと(-)

上記より、売上高及び各利益下方修正。


4 医薬品< 東一>(3月決算)[取締役専務執行役員戦略企画部長]
【IFRS】
<通期予想修正>

・昨年5月末に当社が買収したUpsher-Smith Laboratories,
 LLC 社の企業結合による会計処理に関連して、当社会計監査人の
 有限責任あずさ監査法人(以下、「あずさ監査法人」)の助言に基づき、
 米国における税制改革法の成立によって米国連邦法人税率が引き下がる
 こと等により繰延税金資産の取り崩しが発生するとの判断から、
 本年2月13 日に連結業績予想の修正を発表いたしました。
 しかしながら、あずさ監査法人内部の最終審査の過程で当社に対する
 当該助言が誤っていたとの説明がありました。
 そこで、あずさ監査法人が今回改めた見解に基づき法人税等調整額を
 再計算としたこと(+)

 上記より、親会社の所有者に帰属する当期利益は上方修正。

<コメント>

・売上収益の下方修正、コア営業利益上方修正、営業利益及び税引前当期利益の下方修正
については具体的な理由は明示されていない。

・監査法人の見解誤りが修正理由になるケースがあることには驚きである。

 ただ、気持ちはわかるが、本来の作成義務は会社側にあるので監査法人について
 記載するのは良くないと考える。

 投資家の目線から見ると「この会社は自ら会計処理の判断できず、監査法人の
 指導に従って盲目的に処理している会社なのか」というイメージを持たれるリスクが
 あると考える。


5機械(12月決算)[経営企画室 広報・IR課]

<通期予想修正>

・当社及び当社子会社Aruze USA, Inc.はWynn Resorts, Limited(以下「ウィン・リゾーツ社」
 といいます。)との間で和解契約を締結し、当該和解契約に基づき、ウィン・リゾーツ社の発行
した長期受取手形の額面に係る現金入金額と、投資有価証券として計上してきたウィン・リゾ
ーツ社株式の取得原価との差額158,796 百万円を、監査法人との協議の結果、営業外収益では
なく、和解による株式償還差益として特別利益に計上することとしたこと(-)(+)

上記より、経常利益下方修正。親会社株主に帰属する当期純利益は不変になりますが、
その他下記要因より下方修正。

・上記に関する訴訟費用の計上、当社発行の海外私募債の期限前償還を実施することに伴う
 償還費用の発生、未償却の社債発行費の一時償却に伴う費用が増加すること(-)

・期限前償却を実施することに伴う支払利息の減少(+)


6 輸送用機器< 東一>(3月決算)[総務部部長]

<第2Q期予想修正>

・11 月上旬の生産再開以降、確実な完成検査を実施していくため、ラインスピードを
 通常速度よりも落とした運営を行ってきたこと(-)

・鋭意対策に努め、3月までに当初計画のラインスピードでの運営に復帰し、市場動向による
 生産要望に応えた結果、生産台数が前回発表予想時に対して約1%増加したこと(+)

上記より、売上高上方修正。

・営業費用の圧縮等によるコスト面での改善を図ったこと(+)

上記より、各利益上方修正。


7 情報通信業< 東マ>(6月決算)[情報通信業]

<通期予想修正>

・データヘルス関連の受注が順調であり、前回発表予想通りになる見込み(±)
 上記より、売上高不変。

・営業活動と研究開発活動の効率化により販売費及び一般管理費が、想定を下回る
 見通しとなったこと(+)

 上記より各利益上方修正。


8 サービス業< 東一>(6月決算)[取締役 副社長兼管理本部長]

<通期予想修正>

・米国子会社における人材の流出による売上の低迷およびそれに伴う人材確保の費用
 の増加等(-)

上記より、売上高及び利益は下方修正。


9 輸送用機器< 東一>(3月決算)[常務執行役員]

<通期予想修正>

・国内における期末の販売増等(+)

 上記より。売上高及び各利益上方修正。


10電気機器< 東一>(3月決算)[代表取締役副社長]

<通期予想修正>

・当社グループの属するエレクトロニクス産業において半導体デバイスメーカー各社の
 設備投資や設備稼働率が高水準であり、当社グループの半導体製造装置向けのマテリアル
 製品の販売は堅調に推移したこと(+)

・太陽電池関連事業で不採算製品から撤退したため、当該在庫の棚卸処分を行い、また過年度
 に販売したシリコン結晶製造装置顧客の貸倒引当金の計上など1,916百万円の損失処理を
 行ったこと(-)

・上記の訴訟損失引当金および太陽電池関連事業における不採算製品撤退の製造設備の減損を
 実行したため、特別損失1,779百万円を計上したこと(-)

上記より、各利益下方修正。



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  ~つづく~


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執筆者:代表取締役 (公認会計士) 児玉 厚
(主な書籍)・改訂増補「予算会計」・
「企業予算編成マニュアル」(清文社・共著)

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                     以 上

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2.「編集後記」

―――――――――――――――――――――――――――――――――――



<ほっと川柳>

有報は
 社長の資質
   問う秤(はかり)



7月3日の日経新聞の記事に
かなり強烈な見出しが掲げられた。

有価証券報告書トップ自ら発信
金融庁、情報拡充へ指針 優位性やリスク分析


金融庁は上場企業に対し有価証券報告書(有報)に載せる情報の拡充を求める。
経営者に競合相手と比べた優位性や、経営上のリスクを独自の分析を交えて発信
するよう促す。取締役の報酬の決め方や持ち合い株の保有方針もより詳細に開示
させる。

数字の羅列の形式にとどまる有報を、実質的な投資判断の材料とすることを目指
す。

金融庁は2017年末から情報開示に関する作業部会で議論を進め、2日までに報告書を
まとめた。
今秋から具体的に盛り込むべき内容の指針づくりを始める。
有識者を交えて策定し、19年度にも適用する。

有報は速報性を重視する決算短信よりも後に公表される。
その分開示内容は多岐にわたり、「企業情報の宝庫」ともされてきた。
だが実態は紋切り型の表現も目立ち、投資家が有効活用できるとは言えない状況
にあった。

今回の指針づくりの柱になるのは定性的な情報と、定量的な情報の両面の充実だ。
有報では業績が落ち込んだ理由を「円高のため」といった通り一遍の説明で済ま
せるケースが多く、かねて「形式的で付加価値がほぼない」(金融庁幹部)とい
われてきた。

今後は「記述情報」と呼ばれる定性的な情報を充実させる。

最大のポイントは

経営者自らが事業の現況を説明することだ。

ビジネスの優位性や、経営上の課題について自ら分析してもらう。

その内容の濃淡は、経営者の資質を知る貴重な手がかりになる。

有報が経営戦略やリスクを十分に示していない場合は投資対象から外すなど、
投資家の銘柄の選別につながる可能性がある。


・・・略・・・(以上)


上記の本質は何だろうか?


「実質的な投資判断の材料とすること」とはどういう意味になるのか?

投資家の関心の99%は、過去ではなく、「将来どうなるか」にある。

すなわち、「中期経営計画を開示し、短期利益計画に対して実績がどうであり、
原因が何処にあり、どのような改善を行ってゆくかという経営のPDCAサイクルを
開示すること」である。

すなわち「計画開示」が重要になる。

有価証券報告書が実質的な投資判断にとって有効になる為には
「標準化され、比較可能性が維持されること」が重要になる。

先日メルマガでご紹介した様に、この3月決算の有価証券報告書で
「計画比で実績を説明している」会社は151社に大きく増えた。

だが、全上場会社の4%にしか過ぎない。

他の多くの上場会社が「前期比較主義から脱して、計画比較主義へ
レベルアップする」ことが極めて重要と考える。

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NO.9実績予想:全社売上代金回収計画書
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第9問「予算作成:部門別予算PL「売上高」関係」(問題編・解説編・EXCEL)
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第11問「当期実績予想:仕入高・商品関係」(問題編・解説編・EXCEL)
第12問「当期実績予想:買掛金関係」(問題編・解説編・EXCEL)
第13問「予算編成方針:売上原価・商品関係」(問題編・解説編・EXCEL)

実践型のEXCEL計算シートもダウンロードできます。

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・取締役会提出用「月次予算報告書(業績予想報告含む)」
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プロフィール

公認会計士・税理士 児玉厚

Author:公認会計士・税理士 児玉厚
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はじめまして、児玉厚と申します。

私は、「予算会計」という新たな学問分野があっても良いのではないかと思っています。みなさんと一緒に、良い意味での「キャッチボール」をしながら、「予算会計」という分野を創っていければと思っています。


【自己紹介】
児 玉 厚(公認会計士・税理士)

<略歴> 

商社財務部の経理マン、
    監査法人の会計監査人、
         そして企業経営者に



昭和57年埼玉大学経済学部卒業。

神鋼商事㈱財務部、東陽監査法人を経て、
ゼロから起業を決意し、現在は、(株)スリー
・シー・コンサルティング
 代表取締役。


「決算報告エクスプレス・宝決算Ⅹプレス
(開示決算自動化システム)」<特許取得>

どれかひとつの立場に偏らず、全てを歩んできたからこそ見出すことができた「本質」を、みなさんにお伝えし、共有し、新しい時代における経理部の形、会計の世界を創造したいと真剣に考えています。


<主要著書>
『会社法決算書完全作成ガイド』
『開示決算ガイドブック』
『企業予算編成マニュアル』(清文社)
『有価証券報告書完全作成ガイド』(清文社)
『予算会計』(清文社)
 NEW!『<改定増補>予算会計』(清文社)

お知らせ
▼連載のお知らせ(11/2~)
税務研究会の「経営財務」にて3週連載します
 『キャッシュ・フロー予算制度構築』
第1回 損益予算からキャッシュ・フロー予算へ
第2回 キャッシュ・フロー予算の理解
第3回 キャッシュ・フロー予算制度構築の実務的ポイント
▼新刊発売のお知らせ
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