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ブログ 予算会計を学ぶ 第1629回 「金曜日テーマ:予算実務のポイント【予算会計物語第二編「予算会計」第3話(その3) 『次期予算作成』】」


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本日のINDEX
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1.「金曜日テーマ:予算実務のポイント」

<曜日別配信内容>

月曜日:予算会計クイズ 
火曜日:『企業予算編成マニュアル』解説
水曜日:業績予想の修正理由一覧
木曜日:予算実務知識Q&A
金曜日:予算実務のポイント


2.編集後記  


<ほっと川柳>

「 明暗は
  フェアプレー土俵
   出来たから?
 」


ワールドカップの予選最終戦は
日本はポーランドに0対1で敗れた。
でも、フェアプレーポイントで
2位に入り、決勝トーナメントに進出となった。

結果としては「万歳!」であり、日本中が盛り上がっている。


でも冷静に見ると、いかにワールドカップで勝ち抜くことが
難しいかをあらためて感じる。

前回優勝のドイツが韓国に敗れて、予選敗退となった
現実から見ても明らかだ。

もう一つは「運」だろう。

・・・編集後記・・・

――――――――――――――――――――――――――――――――――
1.「金曜日テーマ:予算実務のポイント」
――――――――――――――――――――――――――――――――――

予算実務のポイント

「予算会計物語」<2.予算会計編>
第3話(その3) 『次期予算作成』


会計人は、「制度会計」を卒業して、「管理会計」に進んで行き、
「経営者の真の右腕」になってゆくべきと考えている。

でも、経営者は会計人に対して、こう言う。

「俺にわかるように一言で説明してくれ!」

会計に精通はしていない経営者に
簡潔明瞭に説明するためには、よほど
本質を理解していなければ説明できない。

そこで、半分エンジョイしながら読める様に
会話形式の「予算会計物語」を執筆して
ゆこうと考えております。


構成は下記3つから成っています。

1.実績会計編
  第1話 借方・貸方って何?
  第2話 財務諸表って何?
  第3話 何故、財務諸表を作成するのか?

  
2.予算会計編

  第1話 『何故、予算が必要なのか?』
  第2話(その1) 『目標予算はどの様に決めるか?』
           :中期経営計画とは
第2話(その2) 『目標予算はどの様に決めるか?』
   :ROEとは

  第2話(その3) 『目標予算はどの様に決めるか?』
           :目標ROEに基づく目標利益の計算
  第2話(その4) 『目標予算はどの様に決めるか?』
           :目標ROEに基づく中期経営目標の
            目標利益の計算

  第2話(その5) 『目標予算はどの様に決めるか?』
          :目標利益から事業計画への展開(その1)

  第2話(その6) 『目標予算はどの様に決めるか?』
           :目標利益から事業計画への展開(その2)

  第2話(その7) 『目標予算はどの様に決めるか?』
           :目標利益から事業計画への展開(その3)

 第2話(その8) 『目標予算はどの様に決めるか?』
           :目標利益から事業計画への展開(その4)
 
  第3話(その1) 『次期予算作成』:次期予算編成方針の作成

  第3話(その2) 『次期予算作成』:職能別組織の場合の予算PL制度の構築

第3話(その3) 『次期予算作成』:コストセンターをプロフィットセンター化した
場合の予算PL制度の構築

3.予算改革編


本日は
「2.予算会計編」の
第3話(その3) 『次期予算作成』:コストセンターをプロフィットセンター化
した場合の予算PL制度の構築

(登場人物)

田辺社長(2代目)

鈴木 経理部長

高橋 経理課長

鬼塚さん(ベテラン経理)

見田さん(新人経理)

会計士 児玉


~前週からのつづき~


第3話(その3) 『次期予算作成』: 『次期予算作成』:コストセンターを
プロフィットセンター化した場合の予算PL制度の構築

会計士 児玉

「先週は、組織図をベースに『「売上予算-費用予算=利益予算」で目標管理する
予算組織』であるPC:プロフィットセンターと『費用予算のみで目標管理する
予算組織』CC:コストセンターに分け、CC:コストセンターの費用は一定の
配賦基準(例:人員数)で配賦することをご説明しました。」

「田辺社長。社長がいつも悩んでいることは何ですか?」


田辺社長
「そりゃ~、『いかに売上を上げるか』だよ。
 売上があがらなきゃ、社員に給与を払うことが出来ないし、
 仕入先や銀行等への支払いもできない話になるからね。・・・」

会計士 児玉

「では、社員の中で『いかに売上を上げるか』を日々考えて行動している
 のはどの部署になりますか?」


田辺社長
「そりゃ~、営業部だろうね。目標が売上高なんだから。」

会計士 児玉
「営業部ですよね。営業部は『「売上予算-費用予算=利益予算」で
目標管理する予算組織』であるPC:プロフィットセンターだからですよね。」

「でも、田辺社長。社員全員が『いかに売上をあげるか』を考えて行動してゆく
 組織になった方が良いですよね。」

田辺社長
「そりゃ~、そうに決まっているよ。
 でも、そんなこと出来るんですか?」

会計士 児玉
「一つの方法ですが、CC:コストセンターである購買部や管理部を
 PC:プロフィットセンターに変えるんです。

 購買部は営業部に社内売上を立てます。
 営業部は購買部から社内仕入を行うことになります。
 仕訳で表すと下記の様になります。

購買部  営業部(社内債権)××/ 社内売上高 ××

営業部  社内仕入高    ××/ 購買部(社内債務)××
同様に、管理部も社内サービスの提供対価としての社内売上を
営業部と購買部に計上します。

管理部

営業部(社内債権)××/ 社内サービス売上高 ××

購買部(社内債権)××/ 社内サービス売上高 ××


営業部

社内サービス費   ××/ 管理部(社内債務)××

購買部

社内サービス費   ××/ 管理部(社内債務)××



そうすると、購買部と管理部の予算損益計算書は下記の様になります。

       予算損益計算書

組織:購買部

社内売上高          ××

個別費用予算     ××
社内サービス費    ××  ××

部門利益           ××
人員数            〇〇
1人当たり社内売上高     ××
(労働生産性)

購買部の人たちは、いかに社内売上高を上げて部門利益を最大化するかを
考えて行動するので、当然営業部との協力してゆく様になります。

1人当たり社内売上高が計算できますので、過剰人員なのか否かの判断も
出来る様になります。


      予算損益計算書

組織:管理部

社内サービス売上高      ××

費用予算           ××

部門利益           ××
人員数            〇〇
1人当たり社内売上高     ××
(労働生産性)

営業部の人たちは、いかに社内サービス売上高を上げて部門利益を最大化するかを
考えて行動するので、当然営業部や購買部の売り上げを伸ばす様に協力してゆく様に
なります。

1人当たり社内売上高が計算できますので、過剰人員なのか否かの判断も
出来る様になります。


ちなみに、営業部の算損益計算書は下記の様になります。

       予算損益計算書

組織:営業部

売上高           ××

社内仕入高      ××
個別費用予算     ××
社内サービス費    ××  ××

部門利益           ××
人員数            〇〇
1人当たり純売上高      ××
(労働生産性)

純売上高=売上高‐社内仕入高-社内サービス費


つまり、社員全員がいかに売上を伸ばして行くかを
考えて行動する組織になる訳です。

それから、すべての部門をプロフィットセンターにすると
費用予算の配賦はなくなります。
                         」

田辺社長
「児玉さん。凄いですね! マジックを見ているようだ。
 内の会社も来期からすべての部門をプロフィットセンターに
 したいです。 なんかわくわくして来た。」

会計士 児玉
「ありがとうございます。」

高橋課長
「児玉さん、とても勉強になりました。
 ただ、社内取引の価格はどう決めたら良いのでしょうか?」

会計士 児玉
「確かに公平に社内取引価格をどう決めるかというのは重要でありますが、
 なかなか難しい問題です。
 例えばの例を示すと、下記のようなイメージになると思います。

(営業部)社内仕入高=売上高×注:社内原価率
(購買部)社内売上高=社内仕入高
  注:市場価格を参考に、営業部と購買部の適正利益が確保される様に
     予算委員会で決定する。

管理部の社内サービス売上高については例えば、下記の様に算定する。

管理部の作業時間を区分し、営業部と購買部向けのサービス時間数を計算する。

営業部向けの作業時間数=〇〇時間(共通時間数は按分する)
購買部向けの作業時間数=〇〇時間(共通時間数は按分する)

社内サービス単価を派遣単価等を参考にして決める。

役員報酬等の予算コストを含めて、管理部が適正利益を確保する為に
営業権や特許権や社会的信用等のロイヤリティ収入を社内売上高に含め、
営業部と購買部へ人員数基準で付加する。

社内サービス売上高
=社内サービス単価×当期:社内サービス時間数+社内ロイアリティ収入
 ×部門人員数割合

上記内容は予算委員会で決定する。

もし、管理部が分社してホールディングスになった場合の売上高を
どう決めるかの観点から社内ルールを決めることになると思います。

                                」

高橋課長
「児玉さん、とても具体的に説明していただき、腑に落ちました。」

会計士 児玉
「それでは今日はここまでにしましょう。」
                           以 上

―――――――――――――――――――――――――――――――――――
2.「編集後記」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――


<ほっと川柳>

「 明暗は
  フェアプレー土俵
   出来たから?
 」


ワールドカップの予選最終戦は
日本はポーランドに0対1で敗れた。
でも、フェアプレーポイントで
2位に入り、決勝トーナメントに進出となった。

結果としては「万歳!」であり、日本中が盛り上がっている。


でも冷静に見ると、いかにワールドカップで勝ち抜くことが
難しいかをあらためて感じる。

前回優勝のドイツが韓国に敗れて、予選敗退となった
現実から見ても明らかだ。

もう一つは「運」だろう。

1戦目のコロンビア戦で開始早々で相手選手が故意の
ハンドを取られてレッドカード一発退場になり、PKを
決めたことも大きい。

セネガル戦で1対2で負けていた局面で同点に追いつけた
ことも大きいだろう。

またフェアープレーポイントで上回ったことも「運」と言っても
いいだろう。

日本はいつも正直すぎるくらい、フェアープレーをして来ている。

でも他の強豪国はゴール前の反則をいかに巧みに行うか
も実力の内、という行動を取ってきた。

でも、今回のワールドカップで導入されたビデオ判定は
大きな変換点になっているだろう。

主審の判定が覆ることも多々あった。

ゴール前で反則することができない状況になったのだ。

反則行為もサッカーだと思ってきた国のサッカーの
守備力は大きく後退することになったと思う。

フェアープレーの土俵が出来たことにより、
日本が頭一つ上に出ることが出来たのではないだろうか?

それでも決勝リーグ進出となり、日本代表選手の
皆さんには
「感動をありがとう。次の奇跡の勝利を祈りたい」
と伝えたい。



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プロフィール

公認会計士・税理士 児玉厚

Author:公認会計士・税理士 児玉厚
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はじめまして、児玉厚と申します。

私は、「予算会計」という新たな学問分野があっても良いのではないかと思っています。みなさんと一緒に、良い意味での「キャッチボール」をしながら、「予算会計」という分野を創っていければと思っています。


【自己紹介】
児 玉 厚(公認会計士・税理士)

<略歴> 

商社財務部の経理マン、
    監査法人の会計監査人、
         そして企業経営者に



昭和57年埼玉大学経済学部卒業。

神鋼商事㈱財務部、東陽監査法人を経て、
ゼロから起業を決意し、現在は、(株)スリー
・シー・コンサルティング
 代表取締役。


「決算報告エクスプレス・宝決算Ⅹプレス
(開示決算自動化システム)」<特許取得>

どれかひとつの立場に偏らず、全てを歩んできたからこそ見出すことができた「本質」を、みなさんにお伝えし、共有し、新しい時代における経理部の形、会計の世界を創造したいと真剣に考えています。


<主要著書>
『会社法決算書完全作成ガイド』
『開示決算ガイドブック』
『企業予算編成マニュアル』(清文社)
『有価証券報告書完全作成ガイド』(清文社)
『予算会計』(清文社)
 NEW!『<改定増補>予算会計』(清文社)

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