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ブログ 予算会計を学ぶ 第1618回 「木曜日テーマ:予算実務Q&A:予算会計学NO.28」


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本日のINDEX
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1.「木曜日テーマ:予算実務のポイント」

<曜日別配信内容>

月曜日:予算会計クイズ 
火曜日:『企業予算編成マニュアル』解説
水曜日:業績予想の修正理由一覧
木曜日:予算実務知識Q&A:「予算会計学」
金曜日:予算実務のポイント


2.編集後記  

ほっと川柳

「 保育園
   人を育てる
    感動で!
 」


中学時代の友人の誘いを受け、実家の近くの保育園
の幹事になって6年目を迎える。

先日、評議員会に監事として参加し、事業報告を聞いていた。

・・・編集後記・・・

――――――――――――――――――――――――――――――――――
1.「木曜日テーマ:予算実務Q&A:予算会計学NO.28」
――――――――――――――――――――――――――――――――――

実績の記録には、「複式簿記」に基づく「簿記論(会計学)」という
世界共通の作成理論があり、正しい損益計算書と損益計算書が作成
される。標準の会計システムがその役割を担っている。

でも、予算作成については作成理論がない。
実務上はEXCELで売上高予算や費用予算を科目ごとに集計するという
単式簿記型のままになっており、予算損益計算書しか作成できない。

経営のPlan(計画)→Do(実行)→Check(評価)→Action(改善)
というPDCAサイクルについては
Plan(計画)が「予算」であり、Do(実行)が「実績会計」であり、
Check(評価)が「予実比較」であり、Action(改善)が「差異原因分析
による改善」になる。

従って、予算も実績と同じ「会計の仕組み」にならなければならない
と考えている。

キャッシュ・フロー経営においては目標であるキャッシュ・フロー予算が
不可欠である。

 そのためには正確な予算BSが必要であり、そのためには予算も
複式簿記に基づく「予算会計」が必要になる。

そこで、みなさんと一緒に「予算会計」という新たな管理会計学を
一緒に考察してみたいと思う。


<予算会計学NO.28>(プロジェクト別予算損益管理の考察その1)


建設業やシステム開発会社等ではプロジェクトを中心に予算管理を行う。

本日は、部門別予算とプロジェクト別予算の関係につぃて考察してみよう。


甲社は、受託開発会社で営業部と開発部と管理部から構成されるとする。

部門別予算とプロジェクト別予算の関係は下記のようになる。

PC(プロフィットセンター )
:「部門売上予算-部門費用予算=部門利益予算」で目標管理を行う予算組織

CC(コストセンター)
:「部門費用予算」で目標管理を行う予算組織

PJ:プロジェクト



              部門別予算
         営業部   開発部   管理部  全 社
          PC    CC     CC

売上高      1,000                1,000
労務費            500 500
外注費            200 200
開発経費    50 50
仕掛品増減   150 150
売上原価 600 600
売上総利益   1,000 △600 400
販売費      100                 100
管理費       50 150 200
営業利益     850 △600 △150 100


              部門別予算
         営業部   開発部   管理部  全 社
          PC    CC     CC
プ NO.1(次期期首繰越・次期検収予定分)
ロ 売上高    400                400
ジ 労務費 200 200
ェ 外注費 80 80
ク 開発経費 20 20 
ト 仕掛品増減 △50 △50
別 売上原価   350 350
予 売上総利益  400 △350 50
算 販売費 40 40
1 管理費 20 60 80
  営業利益 340 △350 △60 △70







 部門別予算
         営業部   開発部   管理部  全 社
          PC    CC     CC

プ NO.2(次期受注予定・次期検収予定分)
ロ 売上高    600                600
ジ 労務費 200 200
ェ 外注費 40 40
ク 開発経費 10 10 
ト 仕掛品増減 0 0
別 売上原価 △250 △250
予 売上総利益  600 △250 350
算 販売費 50 50
2 管理費 25 70 95
  営業利益 525 △250 △70 205

 部門別予算
         営業部   開発部   管理部  全 社
          PC    CC     CC

プ NO.3(次期受注予定・次期末繰越予定分)
ロ 売上高     0                 0
ジ 労務費 100 100
ェ 外注費 80 80
ク 開発経費 20 20 
ト 仕掛品増減 200 200
別 売上原価   0 0
予 売上総利益   0 0 0
算 販売費 10 10
2 管理費 5 20 25
  営業利益 △15 0 △20 △35



  部門別予算
         営業部   開発部   管理部  全 社
          PC    CC     CC

プロジェクト別予算損益計
売上高      1,000                1,000
労務費            500 500
外注費            200 200
開発経費    50 50
仕掛品増減   150 150
売上原価 600 600
売上総利益   1,000 △600 400
販売費      100                 100
管理費       50 150 200
営業利益     850 △600 △150 100


この様に部門別予算とプロジェクト別予算の関係は
縦と横のマトリックスの関係になる。

予算会計の処理については次回にします。


         ~つづく~


―――――――――――――――――――――――――――――――――――
2.「編集後記」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――


ほっと川柳

「 保育園
   人を育てる
    感動で!
 」


中学時代の友人の誘いを受け、実家の近くの保育園
の幹事になって6年目を迎える。

先日、評議員会に監事として参加し、事業報告を聞いていた。

理事長より、5年間で「実質資金:現預金-借入金」は
マイナスからプラスの1億円近くまで来ているという報告が
あった。

5年前に国・地方ともに財政難であり、長期的には補助金は
減ってゆく方向にあるので、財政基盤を立て直すという
号令のもとに、人件費の見直しや経費の節減等を現場の
保育士の先生が率先して行動してくれた結果がこのような
財務改善に繋がったと確信している。

目標予算以上の資金が増加した場合は一定の基準で
賞与還元する仕組みを作ったこともモチベーション促進に
つながっている面もあるかも知れない。

会社に勤めていた会計士が独立し、保育園の管理支援を
依頼した。私の予想以上に管理体制の改善に貢献して
くれている。

安心して監査も行えた。

財務面での評価は90点だと思う。

園長から第三者機関によるアンケート評価の結果が
報告された。(保護者と務めている保育士等からの
個別インタビューによる)


「満足している」「大変満足している」を合せると
「98%を越えている」という凄い数字だ。


第三者機関の方も「こんな数字をはじき出した保育園は
メッタにありません」と驚いていた。

また、保育士の退職者は1名もいなかったという報告が
併せてあった。

私見だが、社会福祉法人の保育園の財産評価のウエイトは
「人財8割」「お金2割」と思っている。

保育園の評価点は次のようになる。

80点×98%+20点×90%=「96点」


この素晴らしい保育文化をいかに維持・発展させるかが
とても大事な命題になっている。

人件費関連の補助金等が増えているので1人当たりの
所得は大幅に改善されている。

それにも関わらず保育士不足は解消されていないという。

一因は「一人当たりの保育士がみる園児の数が多すぎる」
点にあるらしい。

会議の後、お天気も良かったので土手の方まで歩いた。

懐かしい土手で荒川の風に吹かれていると
「自分の原点はここにあるんだな~」としみじみ感じた。

実家に立ち寄り、88歳の母と87歳の父と夕食をとった。

5年前に地元の保育園の監事になったのも、
「たまには実家に顔を出して、両親を大事にしてあげなさい」
という神様からのメッセージだったのかも知れない。


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プロフィール

公認会計士・税理士 児玉厚

Author:公認会計士・税理士 児玉厚
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はじめまして、児玉厚と申します。

私は、「予算会計」という新たな学問分野があっても良いのではないかと思っています。みなさんと一緒に、良い意味での「キャッチボール」をしながら、「予算会計」という分野を創っていければと思っています。


【自己紹介】
児 玉 厚(公認会計士・税理士)

<略歴> 

商社財務部の経理マン、
    監査法人の会計監査人、
         そして企業経営者に



昭和57年埼玉大学経済学部卒業。

神鋼商事㈱財務部、東陽監査法人を経て、
ゼロから起業を決意し、現在は、(株)スリー
・シー・コンサルティング
 代表取締役。


「決算報告エクスプレス・宝決算Ⅹプレス
(開示決算自動化システム)」<特許取得>

どれかひとつの立場に偏らず、全てを歩んできたからこそ見出すことができた「本質」を、みなさんにお伝えし、共有し、新しい時代における経理部の形、会計の世界を創造したいと真剣に考えています。


<主要著書>
『会社法決算書完全作成ガイド』
『開示決算ガイドブック』
『企業予算編成マニュアル』(清文社)
『有価証券報告書完全作成ガイド』(清文社)
『予算会計』(清文社)
 NEW!『<改定増補>予算会計』(清文社)

お知らせ
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