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ブログ 予算会計を学ぶ 第1611回 「火曜日テーマ:『企業予算編成マニュアル』解説」


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本日のINDEX

1.「火曜日テーマ:『企業予算編成マニュアル』解説」

<曜日別配信内容>

月曜日:予算会計クイズ 
火曜日:『企業予算編成マニュアル』解説
水曜日:業績予想の修正理由一覧
木曜日:予算実務知識Q&A
金曜日:予算実務のポイント

2.編集後記  
━━…━━…━━…━━…━━…━━━━…━━…━━…━━…━━…━━

<ほっと川柳>

「 逆境を
   越える力は
    家族愛
 」


昨日の6月5日は結婚記念日だった。
27回目になる。

鉄鋼商社の経理を辞めて会計士2試験を
受けることに決めたのが28歳の時だった。

・・・編集後記


====================================

● 予算会計メルマガ

「販売部門月次予算キャッシュ・フロー計算書」(帳票)

● 編集後記

===================================

● 予算会計メルマガ 

「販売部門月次予算キャッシュ・フロー計算書」(帳票)

「企業予算編成マニュアル」(清文社)<共著>では、
「予算キャッシュ・フロー計算書」の作成については記述していますが、
「月次部門別予算キャッシュ・フロー計算書」の作成については
触れていません。

 ここでは、応用編として
「月次販売部門別予算キャッシュ・フロー計算書」
について考察しよう。


  「月次販売部門予算キャッシュ・フロー計算書」<復習>(帳票)


【作成手順】

以下の手順に従って、月次予算額欄に記入する。

作成手順1
:「売上代金回収計画表」より「売掛金」について
「前期繰越高」「4月末残高」~「翌3月末残高」及び「次期繰越」欄へ
転記する。「前期繰越高」及び「次期繰越高」と「比較予算貸借対照表」の
各金額と一致していることを検証する。
「前期繰越(売掛金)」   =395,374千円・・・(1)
「4月(売掛金)」     =368,988千円・・・(2)
・・・略・・・
「2月(売掛金)」     =403,376千円・・・(3)
「3月・次期繰越(売掛金)」=414,751千円・・・(4)

作成手順2
:「売上代金回収計画表」より「受取手形」について
「前期繰越高」「4月末残高」~「翌3月末残高」及び「次期繰越」欄へ
転記する。「前期繰越高」及び「次期繰越高」と「比較予算貸借対照表」の
各金額と一致していることを検証する。
「前期繰越(受取手形)」   =320,058千円・・・(5)
「4月(受取手形)」     =331,240千円・・・(6)
・・・略・・・
「2月(受取手形)」     =306,251千円・・・(7)
「3月・次期繰越(受取手形)」=314,563千円・・・(8)

作成手順3
:「売掛金+受取手形=売上債権合計」について
「前期繰越高」「4月末残高」~「翌3月末残高」及び「次期繰越」欄へ
集計値を転記する。

「売上債権合計:前期繰越」=(1)395,374千円+(5)320,058千円
             =715,432千円・・・(9)
「売上債権合計:4月」   =(2)368,988千円+(6)331,240千円
              =700,228千円・・・(10)
・・・略・・・
「売上債権合計:2月」   =(3)403,376千円+(7)306,251千円
              =709,627・・・(11)
「売上債権合計:3月・次期繰越」
              =(4)414,751千円+(8) 314,563千円
              =729,314・・・(12)

作成手順4
:「売上債権増減額(マイナス表示)」欄には下記の計算値を4月から翌3月の
各欄へ記入する。
月次の「売上債権増減額(マイナス表示)」
=(-1)×{(月末売上債権合計)-(月初売上債権合計)}
「次期末残高」の「売上債権増減額(マイナス表示)」欄には下記の計算値を
 記入する。
「売上債権増減額(マイナス表示)」
=(-1)×{(次期繰越:売上債権合計)-(前期繰越:売上債権合計)}

「売上債権増減額(マイナス表示):4月」
=(-1)×{(月末売上債権合計:(10)700,228千円)
 ―(月初売上債権合計:(9)715,432千円)}=15,204千円・・・(13)

「売上債権増減額(マイナス表示):翌3月」
=(-1)×{(月末売上債権合計:(12) 729,314)
 ―(月初売上債権合計:(11) 709,627千円)}=△19,687千円・・・(14)

「売上債権増減額(マイナス表示):次期繰越」
=(-1)×{(次期繰越の売上債権合計:(12) 729,314)
 ―(前期繰越の売上債権合計:(9) 715,432千円)}=△13,882千円・・・(15)

作成手順5
:「社内振替売上原価表」より社内振替売上原価単価(製造部門から販売部門への社内
 売上単価[社内売上原価単価])を記入する。
 A製品の社内振替売上原価単価=866.000千円・・・(16)
 B製品の社内振替売上原価単価=889.870千円・・・(17)

作成手順6
:「製品別生産計画兼製品在庫表」より、各月末の製品在庫数を記入する。
 前期繰越:「A製品: 60個・・・(18)」「B製品:50個・・・(19)」
 4月欄 :「A製品:130個・・・(20)」「B製品:81個・・・(21)」
・・・略・・・
 翌2月欄:「A製品:192個・・・(22)」「B製品:131個・・・(23)」
 翌3月欄(次期繰越)
:「A製品:222個・・・(24)」「B製品:116個・・・(25)」

作成手順7
:「社内製品」欄へ下記の計算結果を記入する。

前期繰越:{A製品:(16)866.000千円×(18)60個}+
     {B製品:(17)889.870千円×(19)50個}
    = 96,454千円<単位未満四捨五入>・・・(26)

4月  :{A製品:(16)866.000千円×(20)130個}+
     {B製品:(17) 889.870千円×(21)81個}
    =184,659千円<単位未満四捨五入>・・・(27)

翌2月 :{A製品:(16)866.000千円×(22)192個}+
     {B製品:(17) 889.870千円×(23)131個}
    =282,845千円<単位未満四捨五入>・・・(28)

翌3月 :{A製品:(16)866.000千円×(24)222個}+
     {B製品:(17) 889.870千円×(25)116個}
    =295,477千円<単位未満四捨五入>・・・(29)

作成手順8
:「製品増減額(マイナス表示)」欄には下記の計算値を4月から翌3月の
 各欄へ記入する。
 月次の「社内製品増減額(マイナス表示)」
 =(-1)×{(月末社内製品)-(月初社内製品)}
 「次期末残高」の「社内製品増減額(マイナス表示)」欄には下記の
 計算値を記入する。
 「社内製品増減額(マイナス表示)」
 =(-1)×{(次期繰越:社内製品)-(前期繰越:社内製品)}

「社内製品増減額(マイナス表示):4月」
 =(-1)×{(月末社内製品:(27) 184,659千円)
   ―(月初社内製品:(26) 96,454千円)}
 =△88,205千円・・・(30)
・・・略・・・
「社内製品増減額(マイナス表示):翌3月」
 =(-1)×{(月末社内製品:(29) 295,477千円)
   ―(月初社内製品:(28) 282,845千円)}
 =△12,632千円・・・(31)

「社内製品増減額(マイナス表示):次期繰越」
 =(-1)×{(次期繰越の社内製品:(29) 295,477千円)
  ―(前期繰越の社内製品:(26) 96,454千円)}
 =△199,023千円・・・(32)

作成手順9
:「販売費支払計画表(販売手数料)」より、「未払金」欄に記入する。
 未払金:前期繰越=2,466千円・・・(33)
 未払金:4月  =2,192千円・・・(34)
・・・略・・・
 未払金:翌2月  =2,597千円・・・(35)
 未払金:翌3月  =2,507千円・・・(36)
 未払金:次期繰越 =(36)=2,507千円・・・(37)

作成手順10
:「未払金増減額(プラス表示)」欄には下記の計算値を
4月から翌3月の各欄へ記入する。
 月次の「未払金増減額(プラス表示)」
 =(月末未払金)-(月初未払金)
  「次期末残高」の「未払金増減額(プラス表示)」欄には
 下記の計算値を記入する。
  「未払金増減額(プラス表示)」
 =(次期繰越:未払金)-(前期繰越:未払金)}

「未払金増減額(プラス表示):4月」
 =(月末未払金:(34) 2,192千円)―(月初未払金
:(33) 2,466千円)} =△274千円・・・(38)
・・・略・・・

「未払金増減額(プラス表示):3月」
 =(月末未払金:(36) 2,507千円)―(月初未払金
:(35) 2,597千円)} =△90千円・・・(39)

「未払金増減額(プラス表示):次期繰越」
 =(次期繰越の未払金:(37) 2,507千円)―
(前期繰越の未払金:(33) 2,466千円)} =41千円・・・(40)

作成手順11
:「月次販売部門予算キャッシュ・フロー計算書」の
「部門純利益」欄へ記入する。

4月  :部門純利益= △3,588千円・・・(41)
・・・略・・・
 上期累計:部門純利益=  12,991千円・・・(42)
・・・略・・・
 翌3月 :部門純利益=   6,421千円・・・(43)
 下期累計:部門純利益=  22,229千円・・・(44)
 通期累計:部門純利益=  35,220千円・・・(45)

作成手順12
:「月次販売部門予算キャッシュ・フロー計算書」の
「売上債権の増減額」欄へ記入する。

4月  :売上債権の増減額=  15,204千円・・・(46)
・・・略・・・
 上期累計:売上債権の増減額=△108,381千円・・・(47)
・・・略・・・
 翌3月 :売上債権の増減額=△ 19,687千円・・・(48)
 下期累計:売上債権の増減額=  94,499千円・・・(49)
 通期累計:売上債権の増減額=△ 13,882千円・・・(50)

作成手順13
:「月次販売部門予算キャッシュ・フロー計算書」の
「社内製品の増減額」欄へ記入する。

 4月  :社内製品の増減額=△ 88,205千円・・・(51)
・・・略・・・
 上期累計:社内製品の増減額=△ 69,958千円・・・(52)
・・・略・・・
 翌3月 :社内製品の増減額=△ 12,632千円・・・(53)
 下期累計:社内製品の増減額=△129,065千円・・・(54)
 通期累計:社内製品の増減額=△199,023千円・・・(55)

 予算比較貸借対照表の
 当期末の製品 = 85,000千円・・・(56)
 次期末の製品 =256,482千円・・・(57)
 製品の増減額(マイナス表示)
 =(-1)×{(57)256,482千円‐(56)85,000千円}
 =△199,023千円・・・(58)

 期首製品内部利益=(26)96,454千円-(56)85,000千円
         =11,454千円・・・(59)

 期末製品内部利益=(29) 295,477千円-(57) 256,482千円
         =38,995千円・・・(60)

  社内製品の増減額 △199,023千円・・・(55)
(‐)期首製品内部利益  11,454千円・・・(59)
(+)期末製品内部利益  38,995千円・・・(60)
  製品の増減額   △171,482千円・・・(61)


作成手順14
:「月次販売部門予算キャッシュ・フロー計算書」の
「未払金の増減額」欄へ記入する。

 4月  :未払金の増減額=△ 274千円・・・(62)
・・・略・・・
 上期累計:未払金の増減額= 28千円・・・(63)
・・・略・・・
 翌3月 :未払金の増減額= △ 90千円・・・(64)
 下期累計:未払金の増減額= 13千円・・・(65)
 通期累計:未払金の増減額= 41千円・・・(66)

作成手順15
:「月次販売部門予算キャッシュ・フロー計算書」
の「販売部門キャッシュ・フロー」欄へ記入する。

4月:販売部門キャッシュ・フローの増減額
=部門純利益(41)△3,588千円+売上債権の増減額(46)15,204千円+
社内製品の増減額(51)△88,205千円+未払金の増減額(62)△274千円
=△ 76,863千円・・・(67)
・・・略・・・
上期累計:販売部門キャッシュ・フローの増減額
=部門純利益(42)12,991千円+売上債権の増減額(47)△108,381千円+
社内製品の増減額(52)△69,958千円+未払金の増減額(63)28千円
=△165,320千円・・・(68)
・・・略・・・
翌3月 :販売部門キャッシュ・フローの増減額
=部門純利益(43)6,421千円+売上債権の増減額(48)△19,687千円+
社内製品の増減額(53)△12,632千円+未払金の増減額(64)△90千円
=△ 25,988千円・・・(69)

下期累計:販売部門キャッシュ・フローの増減額
=部門純利益(44)22,229千円+売上債権の増減額(49)94,499千円+
社内製品の増減額(54)△129,065千円+未払金の増減額(65)13千円
=△ 12,324千円・・・(70)

通期累計:販売部門キャッシュ・フローの増減額
=部門純利益(45)35,220千円+売上債権の増減額(50)△13,882千円+
社内製品の増減額(55)△199,023千円+未払金の増減額(66)41千円
=△177,644千円・・・(71)


【ポイント】

(1)部門純利益はすべて販売部門収入と仮定しているので、
 管理部門の本社費配賦額も支出と仮定している。

(2)販売部門予算キャッシュ・フローを業績評価基準として
 賞与等の査定とリンクさせ、全ての営業マンが
「いかに月次販売部門キャッシュ・フローを最大化できるか」を
 目指す意識付けを行うことが重要である。

           ~つづく~


予算会計メルマガ読者は「販売部門月次予算キャッシュ・フロー計算書」(帳票)を
含む予算EXCEL帳票ダウンロードして下さい。


1.読取用pdfファイル
http://www.3cc.co.jp/13.6.24yosanshiryou.data168.yosankaikei.pdf

2.読取用EXCELファイル
http://www.3cc.co.jp/13.6.24yosanshiryou.data168+.yosankaikei.xlsx

         ~つづく~



2.編集後記  


<ほっと川柳>

 逆境を
   越える力は
    家族愛
 」


昨日の6月5日は結婚記念日だった。
27回目になる。

鉄鋼商社の経理を辞めて会計士2試験を
受けることに決めたのが28歳の時だった。

2回目の受験に失敗し、税理士事務所のアルバイト
募集先を訪ね、公認会計士・税理士の所長と面接
になった。色々な話をしていると
「君は、うちの税理士事務所で働くより、監査法人の
公認会計士事務所で働いた方がイイんじゃないか?」
ということになり、監査法人の代表社員を紹介していただいた。

監査法人時代のボスとの出会いだった。

ボスは五島列島出身で、中学校時代に父親が亡くなり、
生計を立てるために中学校卒業後、漁師や郵便配達など
多くの職を経て、30歳の時上京し、大学検定を受け、
夜間大学に入り、在学中に税理士試験と公認会計士試験を
一発合格し、大学院に進み、その後監査法人で勤務していた。

苦労人なのに公家の様な品のイイ、心の広い方だった。

とてもかわいがっていただいた。私の恩人である。

週2・3回の監査のアルバイトを始めた。

1年後たまたま会計士2次試験に合格することが出き
ボスの監査法人にお世話になることになった。

当時31歳だった。

監査法人は個人の税務事務所を持った会計士の代表社員を
構成していて、跡取りを探している方も少なくなかった。

ボスにも年頃の娘さんが2人いらっしゃった

事務所の年輩の女性社員の方から
「児玉さん。○○先生は娘さんと結婚してほしいと思っている
見たいよ。・・・」

「いや~。流石に結婚相手だけは自分で見つけないとマズイ!」と
思い、友人のネットワークなどの出会いの場に積極的に参加する
ことになった。

そこで出会ったのが家内だった。

最初のデートの時に、「大学教授を務める父親が厳しい人で、
イイ人がいても、ことごとく否定されて前に進まなかった・・・」と言われ、
お義父さんと会うことになった。

どういう訳か、お義父さんに気に入られてあっという間に結婚に
なった。

娘が小学校1年生の時に、監査法人を辞めて会社を立ち上げた。

家内の衝撃と不安はどれほどだったか知れない。

周りは大反対だった。

起業時の借入れが難しい状況にあった。

お店を経営していた義母が厳しい経営状況の中、不動産の担保提供してくれた。

資金繰りに追われる日々が続いた。

「来月会社がつぶれる」と思ったことが5回あった。

どんなに大変な時でも家に帰ると、
笑顔で迎えてくれて、娘を大切に育ててくれていた「家庭の安心」が
あった。

どれだけ精神的に救われたかわからない。

一人では乗り越えられないが、「家族がいたから乗り越えられた」と
思う。

娘も大学を出て、社会人2年目になる。

家内には感謝の言葉しかない。


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第8問「予算作成:月次予算PL「売上高」関係」(問題編・解説編・EXCEL)
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プロフィール

公認会計士・税理士 児玉厚

Author:公認会計士・税理士 児玉厚
-----------------------------------

はじめまして、児玉厚と申します。

私は、「予算会計」という新たな学問分野があっても良いのではないかと思っています。みなさんと一緒に、良い意味での「キャッチボール」をしながら、「予算会計」という分野を創っていければと思っています。


【自己紹介】
児 玉 厚(公認会計士・税理士)

<略歴> 

商社財務部の経理マン、
    監査法人の会計監査人、
         そして企業経営者に



昭和57年埼玉大学経済学部卒業。

神鋼商事㈱財務部、東陽監査法人を経て、
ゼロから起業を決意し、現在は、(株)スリー
・シー・コンサルティング
 代表取締役。


「決算報告エクスプレス・宝決算Ⅹプレス
(開示決算自動化システム)」<特許取得>

どれかひとつの立場に偏らず、全てを歩んできたからこそ見出すことができた「本質」を、みなさんにお伝えし、共有し、新しい時代における経理部の形、会計の世界を創造したいと真剣に考えています。


<主要著書>
『会社法決算書完全作成ガイド』
『開示決算ガイドブック』
『企業予算編成マニュアル』(清文社)
『有価証券報告書完全作成ガイド』(清文社)
『予算会計』(清文社)
 NEW!『<改定増補>予算会計』(清文社)

お知らせ
▼連載のお知らせ(11/2~)
税務研究会の「経営財務」にて3週連載します
 『キャッシュ・フロー予算制度構築』
第1回 損益予算からキャッシュ・フロー予算へ
第2回 キャッシュ・フロー予算の理解
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